2006年07月21日

枯葉

それは、もう1年以上も前のこと。
少し、肌寒くなってきたような。
秋の匂いもなくなりかけてきた頃のことでした。

川の中を通る、小道を歩きながら。
なんか、この場所いいね。
なんて言い合って。

小汚くて、今にも潰れちゃいそうな居酒屋に
行くことに、なりました。
濃紺の中に、ぽつんと暖かく光るその居酒屋は妖しく光っていて。
たどり着いたときには。
小汚いお店には似合わない
フルートの美しい音色が、こぼれていた。

寒い空の下、汚い居酒屋から流れるフルートのメロディー。

おそるおそる扉を開けた私たちに
お店の小父さんはビール片手に上機嫌で、言いました。
「おぉ、入れ入れ」
まるで、待っていたかのように自然な流れで
私たちは受け入れられたのでした。

話しをするのも憚られて。
注文もせずに、聞き入ってしまう、フルートとキーボードの、音。
戸惑う時間さえ与えられず。

ミニライヴが終わったときに、何かから開放されたように
時間は動き出し
ラッキーだったね。
なんていいながら、飲むビールはいつもと違う味がした。

遅れてきた私たちのために弾いてくれた枯葉のメロディーは
今でもまだ、耳の底に残っていたようで。

久しぶりに行ったCD屋さんで見つけたCDを
思わず手に、取ってしまったのでした。

懐かしい音.jpg サラ・ヴォーンの枯葉はすべてがスキャットで。
 まったく違う曲だったけど
 私の記憶と交じり合い
 今。飲んでいるビールも
 あのときの味がするようです。
 そんな、ポエマーないちにち。
posted by nepmoi at 00:20| Comment(6) | TrackBack(0) | 幸せの色 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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